Session
JEP 496 と JEP 497 から学ぶ耐量子計算機暗号入門
耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography)とは、将来登場するであろう高性能な量子計算機による解読の脅威に耐えうる、新しい暗号技術の総称です。
また、2025年3月に公開された Java 24 では追加された機能のうち、JEP 496 と JEP 497 はこの耐量子計算機暗号に関する機能追加です。
今回のセッションでは、まずはじめに、現在広く使われている暗号技術(共通鍵暗号・公開鍵暗号、RSA暗号、楕円曲線暗号など)がどういったもので、どのように使われているのかといった基本的な話をします。
そして、この 2 つの JEP を中心に耐量子計算機暗号について、なぜ必要になるのかや NIST の標準化、耐量子計算機暗号の仕組みなどについてエンジニアとして知っておきたい情報を紹介します。
システム開発において即効性がある話ではないですが、近い将来に必要となるトピックなので、この話をきっかけに興味を持ってもらえると幸いです。
【想定しているアジェンダ】
・現在広く使われている暗号技術のおさらい
・共通鍵暗号、公開鍵暗号の仕組みや技術(AES、RSA暗号、楕円曲線暗号など)
・JEP 496 と JEP 497 について
・それぞれの JEP についての概要や追加された機能について
・耐量子計算機暗号入門
・なぜ耐量子計算機暗号が必要なのか
・NIST の耐量子計算機暗号の標準化について(FIPS 203、FIPS 204)
・格子暗号を中心に耐量子計算機暗号の概要や仕組みの解説
※また、このトークでは Java 24 で追加された機能について触れますが、Java よりも暗号技術に焦点を当てて話します。
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